今日の反論

論座」7月号

 教育基本法の改正案に基づく54人の54通りの”愛国心"考”私と愛国心”特集
  香山リカ氏のコラム”日本っていい国?”
 昔は好きだったこの人の文章に、違和感を感じ始めたのはいつだっただろうか?
 ”愛国心”が教育基本法に登場するのが間違いだという、最終意見は同感。
 でも、彼女が言う「日本って本当にいい国ですね。この9人に生まれてよかったです。」と
 心の底から言えるような社会には、待っていてもいつまでまってもなるわけがない。
 しかも彼女の着眼点は、医療費の負担増加や診療報酬改訂でのリハビリ日数制限への不満。
 確かにそれぞれに問題はある・・・だけど、そのレベルの不満はいくつ解決しても終らない・・・
 しかも不満を言うだけでは世の中は変わらない。
 いい国じゃなければ、いい国にするように努力すめきなのではないの?
 なんでもかんでも人任せでは進歩しないし、いつまでたっても幸せにはなれない。
 せっかく論客のひとりとして意見を求められているのだから、もっと考えて発言して欲しい。
 有名人になったらなっただけの責任というものが存在する気がする。
 そうしないと、本当に日本はあぶない・・・

 例えば秋田の小学生・米山豪憲くんの殺害事件、港区のエレベーターの痛ましい事故、
 村上世彰代表の投資ファンドインサイダー取引疑惑に
 芸術選奨文部科学大臣賞受賞の洋画家・和田義彦氏の盗作疑惑・・・
 これらの山積みな情けなくなる事件もすべてが人のせい?時代のせい?
 そんなこといっていたら、誰も幸せになれなくなってしまう。
 ”愛国心”等と口にしなくとも、心に持つことのできる環境にするには、
 守りたいものをきちんと意識させることが必要なのではないでしょうか?
 今回の論客?の中で一番親近感を感じたのは、中島梓氏の”理解によってはじまる”。
 >>・・・私は日本の芸術と文化とは世界に冠たるものだと思います。
 日本の四季ほど美しいものはなく、かつての日本人の心ほど雅びで優しいものはないと思っています。
 それが生み出した独自の芸術をこよなく愛しています。
 私の「愛国心」はこのような具体的な根拠を持っています。
 このように素晴らしい文化だから守りたいし、継承し発展させたい。・・・
 ・・・なすべきことは、「日本」への正しい愛情を取り戻し、「日本」の伝統についてもっと知り、
 本来の日本への教養を常識とさせることです。・・・
 ・・・日本に満ちている拝金宗と功利主義、利己主義と非常識と無教養をそんおままにしておいて、
 何が愛国心教育か。「いまの日本」を愛せる人間はそこでいまい汁を吸っている輩だけです。
 美しい日本への敬意と認識を取り戻されなくてはいけない。
 そのときはじめて、欧米の文化をも正しく受け入れ、世界と対等になることが出来るはずです。
 本当の愛国とは「日本を知り、愛すること」であるはずです。<<
 ・・・ドーンと文句?を言うのならば、このぐらいの迫力で的確に言いたいものです。


 他にも、
 拉致問題ハンセン病水俣病などの国の対応を思うと
 藤井誠二氏の”こんな冷たい国では「嫌国」される”も考えさせられ、
 保阪正康氏の>>・・・いつの時代にも言えることだが、声高に愛国心とか愛国主義を叫ぶのは、
 よほど自らに自身のない人たちの所業であることだけは確認しておきたいのだ。<<や
 鈴木宗男氏の。>>・・・一般論として、勇ましいことをいう人間は、
 危機的状況に直面すると真っ先に逃げ出す。
 声高に愛国心について叫ぶ政治家が日本人と日本国家をどれだけ本気で愛しているのか、
 私は疑問に思う。繰り返しになるが、私は家族、郷土、祖先、子孫という身近な愛から始まる
 静かな愛国心が好きだ。<<等もわかりやすく好感が持てる気がしました。
 (鈴木氏っていい人だったの?と今更ながらに思ってしまいました。)


 拉致問題を始めて知った時、
 好きだっただけに日本にがっかりしたことを思い出します。
 日本は助けてくれないんだ・・・と、本当にがっかりした・・・。
 地震や自然災害が怒る度に、救援は来ても3日後・・・と
 絶望的な孤独感を感じさせられました。
 特に阪神大震災は、なまじ存在が近かっただけにショックでした。
 あまりの孤独感に結婚しちゃおうかと思ったほど、愕然としました。
 とっても一人では両親さえも掘り起こせない・・・。
 一緒に掘ってくれる人を見つけなきゃ・・・と、
 かなり、極端で自分勝手な思いでしたけど。
 (しかもその後、一緒にいても寂しい最悪な気分も個人的には学んでしまいました・・・)

 自然災害が起きるのはすぐには止められない。
 だけど人為的な問題は・・・別。
 やればできることなはずなのに、まだまだ解決の糸口さえも見つからない・・・


 それならば、せめて自分の周りだけでも幸せな気分にしたいと望むのも
 もしかしたらエゴ?
 それでもひとりひとりのできることから、諦めずにいたい・・・。
 不満を言うのではなく、元気になれる解決策を考えたい。
 ちょっと理想論・・・。でも本音。