ウォーレン・バフェット氏の生き方に学ぶ

一緒にランチする権利が、62万1000ドル(約7130万円)?!

 
 CNN等によると、世界第2位の資産家とされる米投資家ウォーレン・バフェット氏と一緒にランチを
食べる権利がインターネット最大手イーベイに出品され、上記価格62万1000ドル(約7130万円)で落札。
このランチ競売はバフェット氏がホームレスや貧困問題に取り組む支援団体への寄付の為に始めたもので、
2000年から毎年行われ、昨年の落札学が35万1100ドルで今年は更にアップ。
主旨が主旨なだけにまだまだあがりそうです。

 今年の落札者ヨンピン・ドゥアン氏は、カリフォルニア州の45歳の投資家。
ウォーレン・バフェット氏からは、様々なことを学んだ。彼にお礼を言うチャンスが欲しかった。
もちろん、彼が支援するチャリティー団体も、がんばっていると思う」と語り、権利の落札金とは別に
支援団体にも寄付すると話しているそう。
とてもさり気ない言葉ながら、日本に同じ年でそんな風に言える人が何人いるだろうと考え、
ずっこけてしまったホリエモンの頭の中には絶対に存在し得なかった言葉だと思うと、
ちょっと寂しい気がします。
 ランチの場所は、ニューヨーク・マンハッタンのステーキハウス”スミス・アンド・ウォーレンスカイ”。
もちろん経営するスミス・アンド・ウォーレンスカイ・レストラン・グループも1万ドルを支援団体に寄付。
レストラングループのオーナーは、日本でいうと”ワタミ”の社長?
社会貢献という言葉は聞こえてきても、彼からも”寄付”という言葉はまだ聞こえてはこない。
アメリカ人のライフスタイルの中に”寄付”という言葉が自然に根づいているということなのか?
アメリカ人恐るべし。

ニューズウィーク 日本版」7月1日号の中でも、

私のお気に入りジェームズ・ワグナー副編集長が日本とアメリカの富の再分割の違いをビシッと指摘。
ワグナー副編集長がいう”政府が富を再分配する”日本になっているのかも多大に疑問な今日この頃…、
”自分が者記から得たものの一部を社会に還元することを義務と考えている”アメリカ人のスタイルは
とてもカッコよく魅力的に思えます。

日本における寄付は”赤い羽根”だったり”あしながおじさん”だったり、募金が殆ど。
日本にも億万長者がたくさんいるはずなのに、めったに”寄付”という言葉はきかない…。
お金について言えば、どこぞの副総裁のように私腹を肥やしたり、
某大学教授のように研究費をごまかしたりのニュースばかり…。

アメリカ人をも驚かせたバフェット氏のビル・ゲイツ氏の財団等への寄付。

…先月15日のマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長引退記者発表でも驚かされましたが、
先月末の米経済誌「フォーチュン」によるバフェット氏のビル・ゲイツ氏の財団等への寄付報道にも
驚かされました。
世界第2位の富豪として知られる米投資会社バークシャー・ハサウェー会長ウォーレン・バフェット氏が
世界第1位の資産家ビル・ゲイツ氏夫妻が運営する財団”Bill & Melinda Gates Foundation”に
寄付するのは約300億ドル、それだけでも十分驚かされますが、その他にも4つの財団に譲渡する予定で、
その総額は、資産の85%にあたる約370億ドル(約4兆3000億円)というのですから、
アメリカンライフポリシーに慣れているアメリカ人でさえも驚くはずです。

経済誌「フォーチュン」のインタビューによると、2004年にスーザン夫人が亡くなったことが
大きな要因になっているようですが、自らの引退に備えての寄付にしても半端ではない英断には、
尊敬し憧れてしまいます。
ちなみにバフェット氏がゲイツ夫妻の熱意とエネルギーに感銘を受け、有効に活用してもらえると思うと
評価しているゲイツ氏の財団”Bill & Melinda Gates Foundation”は、教育や医療分野での投資や
慈善活動を行うために夫人と共に設立した財団で、ゲイツ氏は2005年に英国女王エリザベス2世から
大英勲章も授与しており、2008年7月の引退後には運営に専念したいと言っていた財団です。
バフェット氏のこの厚意を受け、ゲイツ夫妻もバフェット氏の決断に対して”畏敬の念”を示す声明を
発表し「ウォーレンは15年来の特別な友人。彼の知恵を借りながら、より良い財団運営を目指したい」と
述べています。

ここまでアカデミックな人脈でのやりとりは今回の人生では望めそうにはありませんが、
せめて少しだけでもその真似事のような、人のためになることができたらいいなぁと切に思います。
まぁ私の場合には、体を動かし汗をかいてのボランティアになってしまいそうですが…。

ウォーレン・バフェット
なんとなくこの名前が特別になってしまう、素敵なニュースでした。
ちなみに、6歳で商売を始めなくてはいけないほど貧困の中に生まれながら、14歳で大人同様に稼ぎ、
コロンビア大学院で投資家として名高いベンジャミン・グレアム教授に師事し、
わずかな元手から株式投資を始め、米国随一の天才投資家として世界一の資産家にまで登りつめた人生の
様々なシーンでのバフェット氏の発言やインタビューをまとめ、彼の人生哲学を知ることのできる本には、
下記のものがあります。
もちろんこれらも魅力的な本ですが、引退にあたっての考え方やバフェット流人生の引退の仕方の本等も
読んでみたい気がします。

ウォーレン・バフェット 自分を信じるものが勝つ!―世界最高の投資家の原則 (スピークス・シリーズ)

ウォーレン・バフェット 自分を信じるものが勝つ!―世界最高の投資家の原則 (スピークス・シリーズ)

ビジネスは人なり 投資は価値なり―ウォーレン・バフェット

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バフェットとソロス 勝利の投資学

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マンガ ウォーレン・バフェット~世界一おもしろい投資家の世界一もうかる成功のルール (ウィザードコミックス)

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人生の最期にほんとうに必要なものがわかる人というのは、魅力的です。